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池田建築事務所
現在リノベーションをテーマに住宅の改築を行っています。古民家再生で得たノウハウを一般住宅にも生かし、経年にともない時代に合わなくなった機能や性能を、建て替えずに時代の変化に合わせ、住みよい住まいへと再生しています。

古民家再生池田建築工房

家造り・町づくり 池田建築工房

町なみ保全について

町なみを守っていくことについての論議はいろいろとあると思いますが、私はそこに住んで生活している人達がいることを前提に考えたいと思います。

そこに生活がある、と思えば観光客が闊歩する狭い道はいかにも住みにくそうではありませんか。現に車の不便さから商いはしずらく、外部に移転していく住人も多いらしい、また密集した古い木造建築は大火災の心配から逃れられない。

リノベーション

こう言えば私は保存反対論者だと思うでしょう、実はそうなんです。
保存のための保存は反対なんです、そんなことは博物館の仕事です。

保存対象建物もある程度選別し適当な空地を設けて広場や駐車場として利用する。
改修工事も手の込んだ方法や高価な材料だけでなく、柔軟な考え方が必要だと思います。
今尚使われていることが一番大事だと思います。

私が保存改修した今井の建物も、なんとか店舗や事務所に利用できないものか、友人や知人に呼びかけてみましたが結局まだ利用できていません。
今井の町なみを観に来る人達はリックサックに水筒、弁当持参が多いと聞きました。
むしろ観光化だけではなく、そこに生活がある、むしろあの狭い路地や顔見知りの住人は子どもを事故や事件から守ってくれる、そんな発想があってもいいのではないでしょうか。
地元のための、たまり場となるような提案があってもいいのかなと思います

リノベーション リノベーション リノベーション

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町なみ造り・家造り事例-1

五條 Y邸

このお宅は以前からお付き合いがあり、―もしも建て替えるぐらいの費用で保存改修ができるなら改修したいーそんな話がありました。

リノベーション
江戸末期の建物

旧紀州街道沿いの新町で美容院を営んでおられるご姉妹で、ご主人とは仕事関係の付き合いがあって数年前にも中庭に面した便所を修理したこともありました。

建物は街道筋では一番初期のスタイルを残している江戸の末期の建物らしく市の担当者からは保存してほしいと言うことでした。

建物調査に入りましたが、知っていた建物ですが見れば診るほどかなり痛みがひどく、話を聞けば、室戸台風、伊勢湾台風によって2度紀ノ川の氾濫に遭遇しているとのこと、確かにその痕跡が柱に残っていました。

建物は長年にわたって、改造が加えられて、通学路側の屋根には瓦が落ちないようネットが張ってありました。
棟梁と二人で屋根裏に入り込んで投光器の照らす箇所一つ一つを検討したのを懐かしく思います。

でも、基礎の無い建物であり180cmで6cm傾いた柱はよく建ってるものだと驚かされました。

リノベーション
柱の増設
リノベーション
小屋組は取り外して補強

かなり費用がかかる、そんな感想が一番でした。

そこで、 屋根組み小屋組みなどは、取り外さず補強して使用すること、柱の少ない構造なので柱の増設、構造合板の壁の増設で耐力をつける、文化財のような扱いは出来ない、むしろ新しい使い方としての素材として提案するという方針で計画することにしました。

そして、普通は節の無い、又は少ない厳選された材料を使うものですが、既存の柱梁は真っ黒に色がついているから、新しい材料を加え着色します
着色するなら安価な1等材でも節など気にならないのではないかと提案しました。
通り表周りに使ってある柱はすべて柿渋で染めた1等材の桧の柱です。

リノベーション
柿渋の施工

柿渋は妨蟻防腐材であり防水剤でもありますが、本来無色なもので顔料や蜜蝋などで調合してあるものですが、いろいろためしてみて、オスモカラーやプラネットカラーといった材料より 施工性、経済性、利便性からみてこの現場には一番適していると思いました。
ただ柿渋には色合いにコントロールし難い部分もありますので注意がいると思います。

そして解体が進むと、いろんなことが分かってきました。

美容室として改造されるため大きな鉄骨の梁が通されてあり上部の重さだけを支えている 水平方向の傾きの原因の一つでした。

リノベーション
床上浸水を受けた柱の足元

また、建設時にはあったであろう台敷、足元繋、差し鴨居も度重なる改造で切り取られたり、床上浸水を受けた柱の足元は折れたり、腐ったりで、やはりかなりの痛み方でした。

屋根裏で光輝いていた黒竹もよく見ると虫が入り残すには難しいと判断しなければなりませんでした。

でも、中庭に面した縁側に使ってあった地松の3間の桁の見事なこと、棟梁とこれをどこに使おうか、といろいろ話し合っている時は時間を忘れる思いでした、今は店入り口の敷き桁として役にたっています
この建物は一部を除き、美容室、気功の治療室、そして住居として使われています。

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五條市Y邸 現況調査及び工事中
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五條市Y邸 再生後

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町なみ造り・家造り事例-2

今井町 T邸

最初拝見させていただいた時、これは普通の建物じゃない、そんな印象でした。

まず間取りですが二階にも本床、平書院付き広縁付きの10帖の座敷が主体で配置され、一階も通り土間こそあるのですが、別に2間間口の正玄関が設けられてあり、奥には6帖の間に続き10帖の本床、平書院付き座敷が置かれてあるのですそれに、必要なところに柱が無い?

リノベーション
文化財のようなたたずまい

文化財ですかと?
と聞いたのですが、これくらいの建物は今井にはまだまだ沢山あって文化財までいきませんと言うことで正直ホットしました。

でもこの建物は、皇族方が橿原神宮に行幸したとき、宿泊されたと言われているということでその折に玄関が作られたものらしく今井町史にも記録のある建物でした。

リノベーション
外壁が痛んで雨漏りの原因に

よくてみると、外部西妻は壁板ははがれ内部に向かって漏水している様子であり、東妻は外壁漆喰が中塗り部分まで剥がれ放置しておくと被害が拡大してしまう状態でした。

北表通りの店部分の台敷、力鴨居は思った以上に蟻害が進み桁部分にまで進行していました。庇の丸太を残し、天井板も竿も取り替えず、柱、鴨居、台敷きの入れ替え、戸袋の修理、連子格子の取替え、柿渋による着色とすすめました。

リノベーション
張り出した梁が支えている

又2階の広縁部分と一階広縁の屋根は張り出した梁で支える特別な構造になってあり、その梁が先では2寸五分は垂れ下がっているため、雨戸がはずれ落ちる程の状態になっていました。
ここは無理をせず柱を受けなくてならない、なぜ建設時に柱を建てなかったのか?当時の棟梁の思いを想像させられました

お話を聞いてみると最近までは借家として貸していた、今は空き家であるとのこと、そして今後、誰かが何かに利用、使用する予定もないということでした。
だけども、屋根や外壁の傷みがひどくなってきたので、屋根の葺き替えと外壁の修繕をして、保存したいと言うことでした。

リノベーション
町並み保全のための改修

町並み保全の助成金は主に、通り正面の店部分、外壁、屋根、表建具、トユといった外観部分の保存に対する助成です。
間取りの変更等は基本的には、助成対象範囲ではありませんし、今回は使用予定が決まっていませんし予算の事もありますので、間取りを替えて耐震工事をすることも出来ず、助成対象範囲を中心に保存工事主体に計画することにしました。
ただ、屋根の葺き替えは屋根土の負荷を減らせますので耐震には少しは有利になりますが。

悲しいことに元々壁要素が少ない平面構成ですので、耐力が気になりますが、この建物の構造そのものが耐震ではなく、免震的性格のある復元力のある構造ですので有利になるのは間違いないと思います。

それと、2寸五分下がった部分には柱を増設し防寒建具の修理調整、2階雨戸の取替え、丁度一階広縁の収まりのいい場所〔本当は必要な場所〕に柱を建てることが出来ました。

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今井町T邸 現況調査
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今井町T邸 再生後

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